モードに華を取り戻す、髙田賢三のクリエーション　　│ブランドコピーファッション情報 ブルガリ スーパーコピー 【8月23日 MODE PRESS】ファッション界のレジェンドが帰還した。粋に着こなしたスーツの襟にちらりと見える赤い印は、フランスの最高勲章“レジオンドヌール勲章”受章の証。穏やかでウィットに富んだ話しぶりはパリジャンとしての余裕をも感じさせる。髙田賢三（Kenzo Takada、77歳）は、パリで活動を始めてすでに半世紀以上。デザイナーとして、また文化人として、世界的な評価を受ける存在だ。 　今回は、セブン＆アイグループ（西武そごうおよびイトーヨーカドー）のプライベートブランド「セットプルミエ（SEPT PREMIÈRES）」とのコラボレーションとして、セットプルミエ バイ ケンゾ― タカダをオリジナルでデザイン。この期間限定のコレクションのお披露目のために帰国し、カラフルな新作に囲まれた中、にこやかに取材に応じた。 パリより帰国した髙田賢三（2016年8月17日撮影）。(c)MODE PRESS/Mana Furuichi ■15年ぶりの新作コレクション！

近年、画家としての活動をはじめ、インテリアやホテルの総合ディレクションなどを手がけていた髙田にとって、ファッションデザインの仕事を手がけるのはなんと約15年ぶり。その点について「ファッション業界は回転が速いから、現場から離れるのは怖かったが、今回やらせてもらって嬉しく思う」と率直な感想を語る。完成したのは「パリの上質な日常着」をテーマにしたリアルクローズ。“良質なものを手ごろに買える値段で、広い世代に提供する“という「セットプルミエ」のコンセプトに共感し、なるべくいろんな人が着やすいよう美しいシルエットを追求し、ベーシックな形をあらゆる素材や色でコーディネートしたという。 　また自身のデザインにおいて不可欠な要素である「マスキュラン（男性らしさ）＆フェミナン（女性らしさ）」も表現。ベストやパンツといった紳士的なアイテムをクレープ地などの柔らかい生地で仕立てたり、またはその逆もあったりと、コントラストを意識したコレクションとなっている。「かわいい女性も好きだし、元気な女性も好き。今のファッションはボーダーレスなので、いろんな方に着てもらいたい」 (c)SEPT PREMIÈRES by Kenzo Takada ■魔法の色彩が生まれる秘密 　今回、髙田賢三を象徴するデザイン要素もあらゆる部分に込められている。大輪の芍薬がモチーフとして取り入れられているのも、ビビッドな花柄で世界を熱狂させてきた髙田らしい選択だ。「芍薬には西洋と東洋の両方のイメージがある。女性らしく、華やかな“花のお嬢さん“というイメージで、とても好きな花の一つ」と髙田はその魅力を語る。今までもコレクションでは必ず花を一つのメインモチーフとして使ってきただけに、花へのこだわりは強い。 　そして多彩な色や柄を使った独特のテイストについては「日本の着物の配色が参考になる」と意外なヒントを明かす。「西洋にはない、着物と帯の色合わせなどが大好き。パリに移って52年になるが、日本に帰ってくるたびに日本文化を再発見する」。旅好きでもある髙田はそういった経験や感動をインスピレーションにしている。今回のコレクションではとくに赤やオレンジの差し色や、フラワー×アニマル柄の大胆なミックス＆マッチが新鮮だ。 (c)SEPT PREMIÈRES by Kenzo Takada ■パリへの進出秘話 　華やかさ、という点では、髙田がセンセーショナルに活躍した70年代のファッションショーは今や伝説として語り継がれている。ランウェイには本物の馬が登場したり、会場に観客が殺到してモデルが通路を歩けなくなりショーを中止したこともあったという。「僕にとってはファッションショーというよりタカラヅカの世界だった。現実より夢の世界が好きだから。当時は自分も若くて無名だったから何でもやったし、それがパリのジャーナリストたちに面白がられたんじゃないかな」と髙田は当時を振り返る。 　パリへ渡った1965年当初、日本人がファッション界で働くのは無理だというのが人々の認識だった。しかし諦めきれない髙田はある日、カルティエ スーパーコピー デザイナーの「ルイフェロー（Louis Feraud）」にファッションスケッチを見せに行く。「今考えると怖いほどツイていたと思う。たまたまフェローが僕の絵を買ってくれて、ばばっと勇気が出た」。その2日後には「エル（ELLE）」の編集部を訪れ、それをきっかけにラファイエット（Galeries Lafayette）やプランタン（Printemps）といった老舗デパートのデザイン室との取引も実現。「もしフェローのところに行っていなかったら、僕はあのまま日本に帰ってきていただろう」。まさにそれは運命を変える出来事だった。 (c)SEPT PREMIÈRES by Kenzo Takada 　オートクチュール全盛期だったパリに新風を吹き込み、ファッションに革命をもたらした髙田賢三。彼のカラフルなクリエーションと大胆な生き方は、当時を知らない世代の心をも揺り動かすことだろう。「夢や希望があるなら、今の人たちにも是非がんばってもらいたい」。ファッション界のレジェンドは若者たちにもそんなエールを送る。 　セットプルミエ バイ ケンゾ―タカダは西武そごうの20店舗（西武渋谷店は8月29日までの期間限定ショップ）とイトーヨーカドー16店舗で販売。さらに、同グループの総合ECサイト「オムニ7」で購入することも可能。 ■関連情報
セットプルミエ バイ ケンゾータカダ公式HP：http://www.sogo-seibu.co.jp/septpremieres/kenzotakada/ (c)MODE PRESS オメガ スーパーコピー